CLUB-IS通信vol.32(2003年06月)
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2003-6-28 vol.32
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ヘッドライン
1.Fromアイランダー
2.ダイビングツアーのお知らせ
3.連続企画クジラ&イルカのお話vol.2
4.まつぞうのつぶやき
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■Fromアイランダー
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◆いわしの川
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今年の夏は暑くなりそうという予報がでましたが6月もいよいよ終わり。
夏本番に向けてスタミナ付けて肉付けず‥
素敵なダイビングライフを送りましょう。
前回はアオリイカのお話をしましたが、本当に目の前で繰り広げられる求愛、交接、産卵は必見です。
1メートルにも達するオスにペアとなって産卵床に1本1本卵を産み付けるメス。
見始めたらやめられないこの素敵なダイビングショー(イカは真剣ですが)の目撃者になってください。
そしてこの時期のもうひとつの素敵なショーの主役はイワシです。
周りが暗くなったらそこはイワシの川の中。
ダイバーの周りだけよけて延々10分程、平衡感覚を失うほどのイワシの群れに飲み込まれたらきっと自然の大きさを肌で感じられるはずです。
これだからダイビングはやめられません。
リクエストはイワシを見たい!!イカを見たい!!でどうぞ。
■ダイビングツアーのお知らせ
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◆各種割引制度を併用してどんどんツアーにご参加ください
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料金は全て基本料金で表示してあります(割引料金が分からない方はSTAFFまでどうぞ)
○7月2日(水)千葉波左間2ボートマンボランドダイビング¥3,000(マンボランドは割引対象外)
○7月5日(土)かるがもダイビングツアー(2ビーチ)
(のんびりゆっくり、初心者やブランク明けにどうぞ)
○7月9日(水)リクエスト頂きました かるがもダイビングツアー(2ビーチ)
(のんびりゆっくり、初心者やブランク明けにどうぞ)
○7月13日(日)井田2ビーチダイビング
○7月19日〜20日 式根島ダイビングツアー 満員御礼
○7月24日(木)富戸2ビーチダイビング 残席1名
■連続企画クジラ&イルカのお話vol.4
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◆クジラ・イルカ類の潜水
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クジラやイルカはいったいどれくらい潜水出来るのか興味ありませんか?
まず人間はどうかと言うと、数秒〜3分位ではないでしょうか。
そして通常休息時人間は1分間に15回ほどの呼吸をします。
クジラ・イルカ類は1分間に数回の呼吸と約1時間にわたる潜水をする種もあるそうです。
1時間と言えば人間の通常のダイビングより長いのではないでしょうか?
もちろん全ての種が1時間も潜っていられるわけはありませんが、特にイルカ類は長く潜水している種が少ないそうです。
深度はどれくらい潜るのかと言うと、3000?bも潜る種がいるそうです。
これは実際に人間が見てきたわけではなく、海底ケーブルに絡まって死んだクジラがいたり深さの分かっている海域で
死んだクジラの胃の中から深海に棲む新鮮な底生魚が出てきた事が証拠となっているようです。
クジラ・イルカ類は肺が大きいからその分長く潜っていられる、というわけではないそうです。
これはどんなに肺が大きくても潜行してすぐに肺の酸素は使われてしまうのが1つ。
水深100?bを超えれば肺はどんなに大きくても(最大のクジラでも)中の空気は圧縮され肺がつぶれ、殆どなくなってしまうのが1つ。
この2点から肺に酸素を蓄える事が出来ないためイルカ・クジラ類は別の方法で酸素を蓄えています。
まず身体の大きさと比較して血液の量が多い事。
そして、酸素を運ぶヘモグロビンが多い事。
これによって酸素を必要な器官に運ぶ事が出来るのです。
そして筋肉にはミオグロビンと呼ばれるたんぱく質が豊富に含まれています。
ミオグロビンは筋肉の代謝に必要な酸素を蓄えておける物質です。
(クジラの肉は赤黒いですが、これは高濃度のミオグロビンによるところだそうです)
必要とされる全酸素量の50?lがこのミオグロビンによって蓄えられているとか。
そして更に潜るための生理機構として、酸素濃度が少なくなるとあまり重要じゃない器官には血液を送らず重要な部位の酸素濃度を減らしません。
哺乳動物の特徴である、潜水中の心臓の動きの急速な低下『心拍緩徐』も行われます。
先ほど簡単にお話しましたが、肺が潰れるというのは人間で同じ事をすれば肺の組織にダメージを受けます。
当然イルカ・クジラ類はこれに対する身体の構造もダメージを受けないような生理的適応があります。
イルカ・クジラ類の肋骨は、胸骨や脊椎骨と沢山の接合部でゆるくつながっています。
また、どの骨ともつながらない、完全に浮いた肋骨まで在るそうです。
このため潜水を開始すると肺は簡単に潰れる構造のため内出血をしたり余分な圧力を受けないようになっています。
クジラ・イルカ類は深く長く潜るためにこれだけの生理的適応があります。
ジャックマイヨールや高樹沙耶はいったいどんな生理的適応があるのでしょうか??
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★まつぞうのつぶやき ★
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結構軽い気持で始めた『連続企画クジラ&イルカのお話』なんですが‥
はっきり言ってしんどいです。
反応がないというか、感触がつかめないというか‥
『今回のお魚』のようなネタは全て自分の目で見て感じた事を調べたり更に観察したり。
脚光を浴びる魚ではないけど実はまったく地味ではなく新しい発見や驚きの生態があったりして。
伝えたい事や書きたい事がありすぎて本当に筆が進みます。
クジラ・イルカはどうにも観察とか出来ないし‥
昨年の忘年会の時に直にイルカと触れ合う機会がありました。
触ってみて思った事は、古いゴムフィンみたい、ということと新陳代謝が激しいのかな?と思った事。
とにかく垢のようなものがこすればこするだけ出てきます。
古いゴムフィンというのは、元々イルカの皮膚はツルツルなのかと思っていたらこれが滑りが悪いと言うか‥
あなたの肌の方がきっとツルツルすべすべです!
スキーウェア(ジャンプ競技の)とゴルフボールの共通点知っていますか?
どちらも表面はわざと、専門家ではないので間違えているかもしれませんが凹凸を作って乱流を最小限に抑えているとか(違ったかな?)
イルカの皮膚もこれと同じ、みたいな事が物の本には書かれておりました。
更に調べるとイルカの皮膚は一日に12回も剥離するそうです。
これも水中での摩擦を出来るだけ減らす目的があるそうです。
あ、やっぱり肌で触れて感じた事に知識が加わると筆が早い!!
月間ダイバー8月号いるか特集で取材協力なんてやってしまいました。
それが言いたくてここまで引っ張ったと思われるのは心外です。
それではまた!!
まつぞう
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PADI DIVE CENTER ISLANDER
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