「海に優しい“ナチュラリスト”を目指す!」
水中ナチュラリスト・スペシャルティ・コースは水中生物の知識・接し方を身に付けるコースです。
じっくり観察してみると水中では驚くほど多くのドラマに出会えます。
この海をあるがままに楽しみ、慈しむダイバーを水中ナチュラリストといいます。
海の自然環境に造詣を深め、観察能力がアップすると水中写真にも役立ちます!
水中ナチュラリスト・スペシャルティ取得コース
UNDERWATER NATURALIST SPECIALTY
▼参加条件 |
PADIオープン・ウォーター・ダイバー以上 または
PADIジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー(年齢10歳)以上
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▼講習内容 |
学科講習
海洋実習(2ダイブ)
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▼コース習得後 |
- 自然観察の方法が身につきます。
- 水中生物の生態、性質の知識 が深まります。
- 危険な生物の認識が広がります。
- 自然保護のためのダイビング・テクニックがマスターできます。
- 水中生物の保護などモラルが身につきます。
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水中ナチュラリスト・スペシャルティコースの趣旨
海のなかには、さまざまな表情があります。
どこにでもいるようなおなじみの魚たちも、じっくり観察してみると、その顔かたちが誰かに似ていたり、
動きが落ち着いていたり、せっかちだったりと、個体の違いや行動もいろいろわかってきます。
また、水中生物はたくさんの知恵をもっています。
ハゼとエビの仲間のように、 仲良く同じ巣穴に共生したりするものもいれば、オコゼのように
カモフラージュでまわりの環境に同化しエサを捕獲したり、敵から子を守るため親が卵を口のなかに入れて
保育するネンブツダイなどのような魚もいます。
水中は、ダイバーだけが見ることを許された不思議な生命のドラマに満ちあふれている世界なのです。
そして、一瞬ごとに変化する海。
海を育む潮流は、さらに多くのドラマを運んできます。
たとえば、伊豆半島。
毎年、夏から秋にかけて南の海から黒潮にのって伊豆半島にやってくる南方生まれの魚たち。
これらは「死滅回游魚」とよばれ、伊豆沖の水温が15度以下と低くなる1〜2月頃には、越冬ができずに
ほとんどが死滅してしまいます。
海の中ではこうした自然の営みがつねに繰り返されているのです。
このような水中の自然環境に詳しく、海をあるがままに楽しむ人を「アンダー ウォーター・ナチュラリスト」と
呼びます。
魚だけでなく、サンゴやクラゲ、イルカやクジラなどの水中動物や植物プランクトン、藻といった水中植物に
対する造詣を深めることも、海のメカニズムの一部にふれることになります。
ナチュラリスト・コースは、水中生物の知識から接し方、危険な生物に対する認識など、さまざまな海洋生物に
ついて学べるコースです。
このコースを受講すると、それまでのファンダイブでは気づかなかった、小さな生物たちのたくましさや、
不思議な生態も再発見でき、潜るごとにダイビングの奥の深さに魅了されていくことでしょう。
もちろん、水中生物を傷つけないフィンワークや姿勢など、ナチュラリストとしてのダイビングテクニックも
しっかり学べます。
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